先日、母校の演奏会の手伝いに行ってきました。
例年だと在校生と卒業生の合同演奏もあったのですが、今年は新型コロナウイルスを考慮して合同演奏はなく、手伝いの卒業生も県内在住者のみでした。
普段は奏者目線で見ることの多い演奏会ですが、今回はスタッフ目線で、新型コロナウイルス対策について考えていきたいと思います。
日本における開催基準
厚生労働省の新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)によると、2020年11月30日時点で次のような記載があります。
12月以降のイベント開催制限については、足元の感染状況やイベントでの感染状況等を踏まえつつ、更なる緩和は見送ることとし、当面来年2月末までは11月末までの制限(表1)を基本的に維持することとしました。
新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
ここで案内されている表1を見ると、吹奏楽の演奏会は5,000人が上限になりそうです。
県の方針も同様でした。
母校の演奏会で行っていたコロナ対策
来場者を関係者のみに制限
今年は部員の家族と学校の生徒、職員限定で入場できるようにしていました。
開場時刻と待機列を分ける
家族の入場開始時刻と、その他の来場者の入場開始時刻を分け、密集を避けるようにしていました。
見込み入場者数は300人弱とのことで、入場開始時刻は20分ずらされていました。
地域性かわかりませんが、後半入場者用の待機列に待つ高校生や職員はいませんでした。
入場開始時刻になってわらわらと集まってきた印象でした。
後半の入場も開始しているのが分からなかった人もいたようなので、それが分かる表示も用意するとなお良かったかと思いました。
マスク着用は当然
スタッフやお客様はマスク着用で、マスクを着用していない方には個包装の不織布マスクを配布していました。
自動手指消毒
手をかざせば自動で消毒液が噴霧されるというものした。
スーパーマーケットなどではペダル式の消毒器(?)も見かけるようになりましたが、流れの中で手指の消毒をするには便利だなと思いました。
ただ、チケットを確認する前に手指消毒の手順があり、せっかくチケットを出したのに一度しまうという、お客さんには余計な手間を取らせたかなと感じました。
自動検温
会場に配備されていたサーモカメラで、手指消毒中に検温していました。
人の顔を認識して複数人同時に熱を計測するとのことで、これは便利だなと思いました。
人が集中する時間帯に非接触式体温計で一人一人熱を測るのは大変ですからね。
チケットの半券に氏名と連絡先
チケットの半券にはお客様自身に氏名と連絡先を記入していただき、関係者が万が一新型コロナウイルス感染症を発症した際に連絡が取れるようにしていました。
また、チケットの半券を切り取ったり、パンフレットをとったりするのもお客様自身に行って頂きました。
スタッフは素手で物品を触らない
スタッフは会場の物品を素手で触ってはいけないということで、使い捨ての布手袋を使用していました。
会場設営や撤収作業時も手袋をはめていたのですが、重くて持ちにくいものを運ぶのは大変でした。
座席を制限
2階席は封鎖し、1階席も1席ずつ間を開けて座れるように、座らないでほしい席には張り紙をしていました。
あの会場は収容人数1000人程度なので、座席数を50%に減らす必要はないはずですが、適度な間隔を確保するための対策だったのかと思います。
退場も順番に案内
退場するときも出口を1つに制限し、アナウンスで列ごと(だったはず)に退場を案内していました。
アーティストのライブ終了後の規制退場みたいだなと思いました。
お客様にもご協力いただく
退場する際、隣の座席に張ってある座席制限の張り紙をはがしていただき、出口付近に設置したごみ箱に入れていただきました。
使用後の物品消毒
受付に設置したテーブルや会場内の座席、および奏者の椅子などの消毒を行いました。
消毒作業の手間を考えると、あまり多くの会場設備を使いたくはないですね。。。
今後の演奏会とコロナ対策
これまで当たり前のように定期演奏会や毎年恒例のイベントなどを行ってきましたが、改めて演奏会を開催する意義が大事になってくるなと感じました。
私たちは営利目的で演奏会を開いているわけではないので、演奏会を開催することで得する人はいません。
会場の運営やイベント関連のお仕事をしている方にとっては、演奏会の回数が収入に影響するかもしれませんが、演奏会を開かないことで誰かに迷惑をかけることもありません。
これまでも演奏会を開催することは決して楽なことではなかったので、そこに感染症拡大予防策を講じなければならないとなると、これまでほど気軽に演奏会を企画できないのかなと感じてしまいます。
いつになったら気兼ねなく開催できるようになるのか
個人的には、新型コロナウイルス感染症がインフルエンザなどと同程度に世間に受け入れられるまでは、コロナ対策は大丈夫かという問いは続くと思います。
いつになったら受け入れられるのか、ニュースなどで取りざたされている情報だけではよく分からないので、ちょっと自分から情報を取りに行こうと思います。
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