吹奏楽部で一人で吹かされる時って、謎の緊張がありました。
おそらく頭の中では知らず知らずのうちに様々なネガティブな考えが浮かんでいたんだと思います。
今回は、音を出すのが怖くなったときに考えたいことを、私の体験を交えて書いてみます。
高校時代、音を出したいタイミングで出せなくなった
他の記事でも書きましたが、中学校でユーフォニアムを担当していた私は、高校では希望が通らず、ホルンを担当することになりました。
始めのうち思うように音が出ないのはしょうがないとして、1年くらいたっても音を外したり、アタックが汚くなったりと、中学時代のような演奏ができませんでした。
そういったことがあると、合奏では当然顧問から指導されます。
また、ほかの部員も私の音を聞いています。
この、一人だけ注目される時間に必要以上にプレッシャーを感じてしまったのか、私は一人で吹くときに、思ったタイミングで音を出すことができなくなっていました。
今思えば、軽いイップスのような症状だったのかもしれません。
イップス (yips) は、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレー(動き)や意識が出来なくなる症状のことである。本来はゴルフの分野で用いられ始めた言葉だが、現在ではスポーツ全般で使われるようになっている。
ウィキペディアより
次々と浮かぶネガティブなシナリオ。でもそれって本当?
次々と頭に浮かぶネガティブなシナリオ
失敗を繰り返すと、ネガティブなシナリオばかりが頭に浮かんできます。
- また音を外したらどうしよう
- アタックが汚くなったらどうしよう
- ピッチがずれていたらどうしよう
- 他の部員からも白い目で見られたらどうしよう
それって本当かな?
でも、いったん立ち止まって考えなおしてみます。
- 次は音が当たるかもしれない
- 次はアタックがうまくいくかもしれない
- 次はピッチが合うかもしれない
- 他の部員全員が敵になるはずはない
個人練習でも使える考え方です。
この手法は、以下のサイトの【方法③ 思考の毒抜き】にあたります。
何も恐れる必要はない
顧問も部員も、難しいことは十分理解しています。
そのうえで、あなたの演奏を聞いています。
表現しようと挑戦して演奏したのなら、多少の失敗は問題ありません。
私は大学時代にこの考え方に出会い、とても救われました。
後輩や中学生に音を聞かせる時も、「もし失敗してもしょうがないか」と思えるようになり、実際失敗する回数は激減しました。
表現したいことに見合った実力がついてきたというのもあるかもしれませんが。
練習も演奏と置き換える
個人練習をするときは当然一人で吹いています。
合奏や本番で緊張してしまうのは、他人が聞いているという意識が働くからです。
ですから、これからは「練習」も「演奏」として人に聞かせているんだという考え方に変えることで、徐々に緊張も減るし、演奏技術も向上するはずです。
コメント