【日向坂46】「月と星が踊るMidnight」の惜しいところ【感想】

日向坂46の8枚目シングル「月と星が踊るMidnight」のMVが公開されました。

今回は齊藤京子さんセンターということでちょっと期待していましたが、期待が大きすぎたのか、惜しいなという感想を持ちました。

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初視聴時の印象

公開日、私は自身が所属する楽団の本番があり、その打ち上げ後に視聴しました。

イントロを聞いた印象は、「軽いな」という感じでした。

遠征先で視聴環境も違う上、演奏会の本番後ということで耳も厳しくなっていて、さらに打ち上げ後という、普段とは違うことずくめだったので、自宅に帰って聞いたら印象変わるかなとも思いましたが、最初の印象が覆ることはありませんでした。

歌詞を読んで

社会人経験を少し積んだ若者が、月明かりの中で母校に忍び込み、自分(たち)の現在と学生時代を比べ、束縛を嫌う感情を思い出すというストーリーのようです。

MV

回転対象なフォーメーションが多い印象を受けました。

正三角形の陣形はかなり珍しいのではないでしょうか。

MVのテーマは「つながり」だそうで、円形のものが多用されて「輪」を表しているようでした。

また、これまでの日向坂の表題曲と異なり、センターの齊藤京子さんにかなりフォーカスした作りになっている印象を受けました。

個人的に惜しいと思ったポイント

MVのコメント欄を見ると好印象なコメントばかりなので、今回は私の好みに合わなかっただけかもしれません。

音楽以外については素人ですが、いくつか惜しいと思ったポイントを挙げていきます。

歌詞に関して

過去を思い出しているのが分かりにくい

この曲は現在と過去を行き来しており、1番、2番ともに、Bメロで学生時代を思い起こしています。

この構造を理解できないと文脈がつかめなくなってしまいますが、私はなかなかこれに気づけず、結局他の方の感想を読んでようやくわかった感じです。

私の場合、そもそも「フェンスを越えて 舞い戻った校庭」の主語が月だと思っていたので、余計に訳が分からないことになっていました(汗)。

これが欅坂46であれば、「ああ、いつものあのことね」という感じで解釈できたのかもしれませんが…。

早いところ詰め込みすぎ

誰もが感じたであろうことですが、サビのメロディは言葉を詰め込みすぎな印象です。

同じメロディラインでも言葉を繰り返したり繰り返さなかったりと、かなり歌いにくく感じました。

音数や小節数を合わせるための歌詞

グラウンドに大の字になって 寝ころびながら 夜明けを待ち続けた

「寝ころびながら」の部分がなくても、寝ころんでいることは「大の字になって」だけでわかるのかなと。

「Cage」という曲の歌詞では、寝ていることを明示せずともその様子が想像できるようになっています。

瞼 閉じてしまえば 見えなくなるって

わかってはいるけど勇気がなかった

天井の染み眺めてると 何かしら意味あるように

思えてしまう 一人の真夜中

Cage

先ほどの繰り返しの部分も、通常は強調するための表現技法だと思いますが、音数を合わせるために繰り返しているのかなと感じてしまいます。

冷静に歌詞の世界を見てみると…

在校生でないのに、真夜中に学校の敷地内へフェンスを越えて侵入し、さらには非常階段まで上るという、見つかったら逮捕案件です。

ただ、拡大解釈すれば、もしかするとこの学校が非常時の避難先に指定されていたのかもしれません。

だとしたら、会社の不条理などから逃れてきたという感じでしょうか。

曲名に関して

曲名の存在しない歌の場合、歌い出しの歌詞を曲名に使用することはよくあります。

「月と星が踊るMidnight」という曲名を最初に聞いたとき、「NHKの『みんなのうた』にありそうだなー」とか思っていましたが、この曲全体を表す名前ではない感じがします。

曲名考える時間なかったのかな。(MVも一度公開延期されたし)

音楽に関して

個性が消されている

日向坂は他の坂道シリーズと比較して歌唱力が高い印象だったので、個々の声色が聞こえてくるのが楽しみでした。

しかし、今作はあまりそういうことはせず、あくまでも齊藤京子とその他大勢という感じでした。

新メンバーも入ってくるので、人が入れ替わっても違和感がないようにしたのか、音域的に歌いにくかったのか、歌割りの問題か。

育ちの良いメンバーが多い印象なので、ガラス窓をたたき割ろうとした日々があったとは思えないし、歌唱することへの戸惑いがあったのかも。

あるいはやっぱり時間がなかったのか。

イントロが軽い

イントロの音が作り物感満載で、好みではありませんでした。

後奏(アウトロ)と比べると明らかに違います。

時間がなかったのか、何か別の理由があるのか。

アコースティックギター

齊藤京子と言えばアコースティックギターです。

けやき坂46時代のセンター曲「それでも歩いてる」やソロ曲「居心地悪く大人になった」では、アコースティックな響きが彼女の歌声や歌詞の世界観とマッチしていました。

この曲にも確かに入ってはいるんですが、もう少し主張してほしかったなと。

今作でもソロ曲があるようなので、そちらではアコギが目立っていることを期待しています。

選抜制を導入するかどうかの試験的な作品か

全体的に、これまでのシングルとは違う印象を受けました。

新メンバーが加入してからのことを意識した作品になっている気がします。

後列の何人かのメンバーのブログを見ると、これまであまり(?)見かけなかった「悔しい」というような表現があり、こちらも新メンバー加入後を意識していることが読み取れます。

「勇気をもらえる日向坂46の言葉」という本の中に、坂道シリーズの内情に詳しい放送作家さんの話が載っていて、それによると

  • 総合プロデューサーの秋元康さんは「16人で1チームになるのが理想的」という持論を持っている
  • 運営では、2チーム制にして切磋琢磨させる案も出ている

とのことです(この本が書かれたのは新3期生が加入する直前、影山さんの復帰前ですが)。

新たに加入する4期生は12名とのことで、3期生の4人と合わせると16人になります。

グループからの卒業を表明している宮田さんを除けば、1,2期生の方も、合わせて16人です。

なんとなく、選抜制を導入するのではなく、1,2期生チームと3,4期生チームに分かれていくのかなぁ、なんて思っています。

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日向坂46
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