ホルンに限らず、他の人と演奏する際には、各楽器のチューニングが合っていることが大切です。
個人で練習する際も、他の人と合わせるときのために普段からチューニングを合わせておくことは、特に金管楽器奏者にとって重要です。
今回はホルンのチューニングの仕方について書いていきます。
チューニングの音
吹奏楽の合奏時はB♭の音でチューニングすることが多いかと思います。
これは、学校の吹奏楽で使われる楽器の多くがB♭管だからです。
現代のホルンはB♭管で演奏することが多く、チューニングの時にはホルンの楽譜の第1間に書かれるB♭(ファ)の音で合わせることが多いでしょう。
しかし、吹奏楽のホルンに求められる音域は、ほとんどがそれより高い音です。
そのため、個人やパートでチューニングする際は、もっと高い音でチューニングしておくべきです。
個人チューニングのやり方
ホルンのチューニングはFの音から
チューニングは上のFの音(第3間のド)から行います。
この音で主管抜差管を動かしてチューニングします。
チューニングするのは主管だけではない
チューニングというと一つの音しか行わない人が多いですが、ホルンには3つのレバーがあり、ダブルホルンであればB♭管の他にF管があります。
これらの管もチューニングしましょう。
個人チューニングの流れ
曲中では基本的にB♭管を使うと思うので、B♭管からチューニングしていきます。
チューニングの際は対応する抜差管を動かします。
チューニングの順番は次のようになります。
- 上のFの音(第3間のド)で主管のチューニング
- その半音下のEの音(第3線のシ)で2番管のチューニング
- さらに半音下のE♭の音で1番管のチューニング
- 1番管と2番管を合わせてピッチを正しく取るために、さらに半音下のDの音を1,2の運指で鳴らす
- さらに半音下のD♭の音で、3番管のチューニング
- さらに半音下のCの音をF管で出して、F管のチューニング
- さらに半音下のC♭の音をF管の2番管で出して、F管の2番管のチューニング
- さらに半音下のB♭の音をB管で出して、チューニングが合っているか再確認
こんな感じで進めると、曲を演奏する際に使用するほとんどの運指でチューニングできます。
F管の1番管や3番管は必要に応じてチューニングしましょう。
パートのチューニング
パートのチューニングも基本的には個人のときと同じ流れで進めます。
パート練習の場合は座ってじっくり音を聞くことができますが、合奏の前や本番直前などは、立ったままチューニングすることも出てくるかと思います。
その場合は、パート全員で輪になり、心持ち左を向いて反時計回りに音を重ねていくと、直前の人の音がよく聞こえて合わせやすいかと思います。
まとめ
ハーモニーを担当することが多いホルンにとって、チューニングを合わせるのは非常に重要です。
個人のチューニングはFの音から行い、主管だけでなく、抜き差しできる他の管もチューニングしましょう。
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