ホルン奏者のための基礎練前ウォーミングアップ

みなさんは楽器の練習を始める前にウォーミングアップを意識していますか?

運動を始める前には準備運動を行うように、楽器の練習を始める前にもウォーミングアップを行うことで、体が楽器を演奏するモードになり、短時間で無理なく楽器を吹ける状態になります。

今回は、基礎練習や曲の練習を始める前に、毎回の練習で私が普段実践していることを書いていきます。

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体を伸ばす

息がたくさん吸えるように、肋骨を広げます。

肋骨と言っても、体の横を伸ばすイメージです。

手順は、次のようになります。

  1. 足を肩幅に広げた状態で立ちます
  2. 片腕を上に上げ、上げた腕の手首を反対の手でつかみます
  3. つかんだ方に体を曲げて腕を上げている側の脇腹を伸ばします
  4. その状態で何回か深呼吸をします
  5. 左右の腕を入れ替え、反対側の脇腹を伸ばします

このとき、肋骨が広がっていることが感じられると思います。

ラジオ体操にも似た部分がありますね

楽器を吹くのに必要な呼吸を整える

肋骨が動く状態になったら、今度は十分な息を使えるようにします。

  1. まず、たっぷりと息を吸って止めます
  2. その状態からさらに何回かに分けて息を吸います
  3. 肋骨が広がっている感覚が得られたら、息を吐きます

これを2セットほど行います。

立ちくらみを起こすことがあるので、椅子に座って行うか、体を支えられるものをつかんだ状態で行うようにしてください

マウスピースだけで音階を吹く

今度は口を演奏モードにします。

  1. 冬など寒い時期は、まず手を温め、温めた手で頬を温めます。
    また、マウスピースも手で握って温めます
  2. 続いて、好きな音階(F dur など)をマウスピースで吹きます。
    スラーで、吹きやすい音量で吹きます
  3. マウスピースだけで吹くときには、楽器を吹くときに似た抵抗を作るために、マウスピースの先を小指で半分ほど塞ぐか、マウスピースをハンカチで挟むようにします
  4. 音階を吹き終えたら、その半音上の音階(Fis dur など)を同様に吹きます

このようにして、私の場合はF dur からFis durまでの音階を吹きます。

こうすることで、唇を慣らすとともに音程感覚を養うこともできます。

楽器を持ってその日の自分の調子を把握する

マウスピースで唇を慣らしたら、いよいよ楽器で音を出します。

  1. チューニングのBからB durで低い音に移っていきます。
    いい音が鳴る音量で、スラーで吹きます
  2. これ以上下がれない、というところに到達したら、今度はそこから半音階で上がっていきます
  3. これ以上上がれないというところに到達したらウォーミングアップは終了です

どこまで到達できたかによって、その日の自分のコンディションが把握できます。

あとは、そのコンディションに応じて、基礎練習のメニューを考えて実践します。

まとめ

今回紹介した方法はあくまでも一例で、私が普段実践しているものです。

日によっては別メニューを行うこともあります。

みなさんも自分に合ったウォームアップにアレンジしてみてください。

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