たびたび話題に上がる右手の入れ方。
かつてホルンにレバーがなかった時代には、ベルの塞ぎ方によって音程を変えていました。
右手の入れ方は、音色に大きな影響を与えます。
どうしても音がこもってしまったり、音程がいつも低くなってしまったりといった場合には、右手の入れ方を見直してみるといいかもしれません。
音程にダイレクトに影響する
右手を入れることによって管の長さがちょうどよくなる
ホルンは右手を入れる前提で作られているため、ホルン単体では音程が高くなるように設計されています。
右手をだんだん深く入れていくと、それに伴って音程が下がっていきます。
塞ぎ気味にすると音程が下がる
手で塞ぐ面積が広くなると音程が下がることから、合奏中は塞ぎ加減をときどき調整します。
メジャーコードの三音(ドミソの和音であればミ)の場合は指先を少し曲げると適度に音程が下がります。
セブンスの場合(ドミソシ♭の和音であればシ♭)は手のひらをかぶせ気味にするとかなり音程が下がります。
こんな感じで、私の場合は和音の中で下げる必要がある場合に、ときどき右手を動かしています。
右手見せちゃいます!
ベルの中の手の様子
上から見た様子だと、「アチョー!」とか「ごめんごめん」とか言ってそうにも見えますね。
若干手のひらがくぼんだ状態なので、このまま横にすると水がすくえます。
私の場合は親指の第一関節と人差し指の付け根のあたりのラインで楽器を支えています。
ベルを乗せた様子
私が普段使っているヤマハの87Dのベルです。
楽器によって太さが異なるので、あくまで参考程度に見てください。
親指の先とベルの接続部がだいたい同じ位置になっています。
右手の入れ方にはいくつか流派があるようですが、私が実際に楽器を持つ際には手のひらがいくらか下を向いており、小指側の手の側面もベルに触れています。
右手でベルを塞ぎすぎないために
正面を向いた状態で楽器を構えようとすると、どうしても右腕が痛くなるか、あるいは右手でベルを塞ぎがちになってしまいます。
そのため、ホルンを構える際には、心持ち左を向いてから楽器を持ち上げます。
自然にマウスパイプが口に近づいてくるのが理想です。
まとめ
右手の入れ方はホルンの音色に大きな影響を与えます。
音がくもってしまうという人は、右手の入れ方を見直してみてはいかがでしょうか?
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