みなさんは楽器の練習を始める前にウォーミングアップを意識していますか?
運動を始める前には準備運動を行うように、楽器の練習を始める前にもウォーミングアップを行うことで、体が楽器を演奏するモードになり、短時間で無理なく楽器を吹ける状態になります。
今回は、基礎練習や曲の練習を始める前に、毎回の練習で私が普段実践していることを書いていきます。
体を伸ばす
息がたくさん吸えるように、肋骨を広げます。
肋骨と言っても、体の横を伸ばすイメージです。
手順は、次のようになります。
- 足を肩幅に広げた状態で立ちます
- 片腕を上に上げ、上げた腕の手首を反対の手でつかみます
- つかんだ方に体を曲げて腕を上げている側の脇腹を伸ばします
- その状態で何回か深呼吸をします
- 左右の腕を入れ替え、反対側の脇腹を伸ばします
このとき、肋骨が広がっていることが感じられると思います。
楽器を吹くのに必要な呼吸を整える
肋骨が動く状態になったら、今度は十分な息を使えるようにします。
- まず、たっぷりと息を吸って止めます
- その状態からさらに何回かに分けて息を吸います
- 肋骨が広がっている感覚が得られたら、息を吐きます
これを2セットほど行います。
マウスピースだけで音階を吹く
今度は口を演奏モードにします。
- 冬など寒い時期は、まず手を温め、温めた手で頬を温めます。
また、マウスピースも手で握って温めます - 続いて、好きな音階(F dur など)をマウスピースで吹きます。
スラーで、吹きやすい音量で吹きます - マウスピースだけで吹くときには、楽器を吹くときに似た抵抗を作るために、マウスピースの先を小指で半分ほど塞ぐか、マウスピースをハンカチで挟むようにします
- 音階を吹き終えたら、その半音上の音階(Fis dur など)を同様に吹きます
このようにして、私の場合はF dur からFis durまでの音階を吹きます。
こうすることで、唇を慣らすとともに音程感覚を養うこともできます。
楽器を持ってその日の自分の調子を把握する
マウスピースで唇を慣らしたら、いよいよ楽器で音を出します。
- チューニングのBからB durで低い音に移っていきます。
いい音が鳴る音量で、スラーで吹きます - これ以上下がれない、というところに到達したら、今度はそこから半音階で上がっていきます
- これ以上上がれないというところに到達したらウォーミングアップは終了です
どこまで到達できたかによって、その日の自分のコンディションが把握できます。
あとは、そのコンディションに応じて、基礎練習のメニューを考えて実践します。
まとめ
今回紹介した方法はあくまでも一例で、私が普段実践しているものです。
日によっては別メニューを行うこともあります。
みなさんも自分に合ったウォームアップにアレンジしてみてください。
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