私がホルンの上達を実感したのは大学2年生の春休みでした。
当時私は大学の楽器を借りていたのですが、後輩が増えて楽器の数が足りなくなるので、自分の楽器を買おうとしていました。
せっかく楽器を買うなら、やっぱりうまくなりたいよね、ということでいろいろ調べて実践しました。
今回は、その中で効果があり、現在もやっている基礎練習を紹介します。
タンギング練習×爆音練習×ロングトーン
この練習の目的は
- ppでも確実に音を出せる
- 大音量に吹き慣れる
- どんな音量でもピッチがずれない
というものです。
この練習を行うときはチューナーをつけたままにし、いつでもピッチを確認できるようにします。
タンギング練習は、ppで3回連続でタンギングが成功したらOK、連続で成功しなければひたすら繰り返す、というものです。
3回連続で成功したら、次の音に移らず、その音でppから爆音までクレッシェンドします。
テンポは自由ですが、爆音で息を使い切ってください。
息を使い切ったら、今度は爆音からppまでデクレッシェンドします。
爆音のタンギングの練習も兼ねているので、出だしからバシッと爆音が出るようにします。
こちらも息を使い切りますが、最後までピッチが揺れないように注意します。
この練習は、チューニングBの全音上のCからスタートします。
次は短2度下のH、次はその長2度上のCis、次はその短3度下のB、次はその長3度上のDというように、徐々に音程を広げていきます。
言葉だけの説明だとわかりにくいので、音の順番を例示します。
どんどん音の幅(音程)が変わっていくので、音程をとる練習にもなります。
ppで音が出せなくなったら、この練習はそこで終了です。
リップスラー
一般的なリップスラーと異なり、今回紹介するリップスラーの目的は
- 高音域を広げる
ことです。
やり方は以前紹介したものと同じです。
ポイントは、しっかり息を使うことです。
スケール
この練習の目的は
- 毎回頭で運指を考えなくても、様々な調のメジャースケールが演奏できること
- 様々なアーティキュレーションで演奏できること
です。
F dur(ホルンのドから始まる音階)からスタートします。
私が普段使っているスケールの練習パターンは下図のようなものです。
これを半音ずつ上げていきます。
それと同時に、アーティキュレーションも変えていきます。
アーティキュレーションなし→スタッカート→アクセント→スラーのように変えていくと、As dur(ホルンのミ♭から始まる音階)がスラーになります。
最低限ここまでやって、あとはスラーとスタッカートを組み合わせてC dur(ホルンのソから始まる音階)までやります。
その先は遊びでどこまで上がっていけるかやってみます。
私の遊びのパターンは次のようなものです。
まずはすべてタンギングありでやってみます。
タンギングありでうまくいかなければ、すべてスラーでやってみます。
勘違いされていることが多いですが、タンギングありで吹くよりスラーで吹いた方が楽です。
オリジナルの練習を編み出す
これらの練習メニューは、私が自分で調べて自分なりにアレンジしたものです。
みなさんも、使えそうなものを取り入れて、やりやすいようにアレンジしてみてください。
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